脱原発の間違いその2

日本以外の国はほとんどが、原子力発電を推進する方向に変わりはありません。

ドイツ、イタリアは脱原発宣言をしてますが、不足の電力はフランスから輸入することができます。そのフランスは原子力発電推進国です。

アメリカ、中国はもとより、BRICSや中東諸国でも原子力発電を今後も推進していく方針に変わりはありません。

この世界情勢の中で、日本の果たすべき役割は、今回の災害を一つの機会として、原子力発電のより高い安全性を構築し、それを全世界に提供する事です。

それは、世界から日本への期待であり、日本の果たすべき責任であり、使命であります。

我が国日本は戦後工業先進国として奇跡的な発展を遂げてきましたが、その原動力の一つに、QCといわれる品質改善の取り組み、改善活動があります。私も長らく製造現場の技術者として、このものづくり立国日本のマインドを身につけ経験した者の一人です。それは、「問題や事故が生じたときに、そのシステム全てを否定するのでではなく、問題の原因を究明し、それに対し適切な対策をし、更に再発防止のための仕組みを作る。そしてより安定したシステムを構築していく。」という冷静かつ誠実で真摯な姿勢です。これが今の日本の繁栄を築いてきたものと思っています。

今回の、東日本大震災の津波による原子力発電の事故も、これと同じ姿勢で取り組めば良いはずです。そこに、モノづくり立国日本の持つ強みが発揮され、今回の事故を教訓に、更に原子力技術を高め、世界一安全な原発モデルを開発し、全世界に提供していくことができるのです。世界はそれを求めいるのではないでしょうか!

新興国の経済発展により、世界のエネルギー需要は高まる一方です。

一時の感情論や恐怖心で判断を誤ってはいけないと思います。冷静にそして自信と勇気と粘りをもって災いを飛躍のばねに変えることができるはずです。

それが日本人の強みでもあると思います。