理研は小保方女史を懲戒解雇に相当すると発表し、更に、刑事告訴や研究費の返還請求も検討しているとも回答している。
誠に残念なことであり、危機感さえも覚える。
もし、ここがアメリカであれば、全く違った動きになっていたのではないだろうか?
アメリカであれば、逆にSTAP細胞の可能性を探る方向に動くはずである。
同じ、公費を使うのであれば、魔女裁判に使うのではなく、未来の希望の開拓の為に使う方が、より建設的ではないだろうか?
日本の弱点はここにある。
先の大戦で日本が米国に負けた原因でもある。
米国は能力のある者を抜擢するシステムであるのに対し、日本は官僚的封建的システムで可能性のある若者を潰していく。
残念ながら、それは今の日本でも残っている。
特に、学術的な分野において。
それが今回露呈したと言っても過言では無い。
もし、ビルゲイツが日本に生まれていたなら、マイクロソフトはなかった。スティーブジョブスのアップルもしかり、 google、 facebookもしかりである。
誠実性や堅実性、礼儀正しさ、武士道精神など日本人の精神性の高さは世界に誇るものである。
しかし、出る杭は打たれる、成功者を祝福しない、村社会的風土、これが、今日の日本が今一つ発展しきれていない原因(マインド)ではないだろうか?
私たちは、中国や韓国のモラルに低さを指摘する前に、この嫉妬の文化、見えない封建的社会、を改めるべく努める必要がある。
さもなければ、日本は世界から本当に尊敬される国にはならない。
私たちは、知らず知らずに、このような見えない鎖に縛られて、生活している。
この鎖から個人を解放していく中に未来があり、日本が世界のリーダになっていく道がある。
心ある若い研究者や起業家、政治家が「創造の自由」を発揮できる社会にしていくことが、我々先行く者の責任ではないだろうか。
ユートピアの扉を開くために!